レトロ商店街さんぽ10選｜純喫茶＆老舗パンのはしご

気取らないおやつと湯気の立つ惣菜、店先の呼び声。

商店街さんぽは、歩幅をゆっくりに戻してくれます。

本記事では、レトロ感の残る商店街に焦点を当て、純喫茶や老舗ベーカリーを組み合わせた「ちいさな食べ歩き」が成立する10のエリアを選びました。

選択基準は3つ。

価格や営業時間は変動します。出発前に公式の最新情報をご確認のうえ、無理のない距離とペースで楽しんでください。

谷中銀座商店街（台東・荒川）

おすすめポイント（夕焼けだんだん×下町惣菜）

坂の上から商店街を見下ろす“夕焼けの絵”が名物。手作り惣菜と甘味の並びが濃く、純喫茶で腰を落ち着ける前後の寄り道が楽しい通り構成です。

設備と休み方（短い往復×小休止）

坂上と坂下で視点が変わるので、短い往復で表情を見比べるのが◎。アーケードはありませんが、屋内の喫茶や和菓子店でこまめに座って休めます。

混雑を避けるコツ（午前前半／夕方前）

昼は混み合います。午前前半に一巡、または夕方前に“締めの喫茶”で落ち着く流れが歩きやすいです。

谷中銀座商店街・情報

砂町銀座商店街（江東）

おすすめポイント（ロングストリート×惣菜天国）

約600〜700メートル級の通りに店がびっしり。揚げ物や惣菜の“できたて温度”を楽しみつつ、老舗のパンや団子で甘辛バランスを取るはしごが組みやすいです。

設備と休み方（路地の切れ目×腰掛け）

通りの切れ目で立ち止まって荷物整理。買い過ぎ防止に“1本1品ルール”で歩くと体力配分が安定します。

混雑を避けるコツ（平日午後の早め）

土日昼は非常に賑やか。平日午後の早め時間に主役店を先回りすると落ち着きます。

砂町銀座商店街・情報

戸越銀座商店街（品川）

おすすめポイント（日本有数の長さ×多業種）

約1.3キロの長い商店街に個店がずらり。純喫茶、焼き立てパン、総菜の“つまみ食い導線”が自然に組め、途中で座れる店も多めです。

設備と休み方（区切って歩く）

3ブロックに分けて歩き、各ブロック終わりで喫茶に入って体力を戻すと、ロングストリートでも疲れにくいです。

混雑を避けるコツ（午前前半）

午後は買い出しで混みます。午前前半に歩き、昼は商店街外周で休む二段構えが快適です。

戸越銀座商店街・情報

ハッピーロード大山（板橋）

おすすめポイント（全天候型×地域密着）

長いアーケードで雨天も安心。昔ながらの総菜やパンに、気さくな声かけが飛び交う“距離の近さ”が魅力です。

設備と休み方（アーケード×ベンチ）

屋根の下で歩きやすく、要所に腰掛けも。はしごの合間に“立ち食い→着席”のリズムを作ると消耗を抑えられます。

混雑を避けるコツ（イベント日回避）

催事日は人流が増えます。開催予定を見て、無い日を選ぶとゆったり回れます。

ハッピーロード大山・情報

ジョイフル三ノ輪商店街（荒川）

おすすめポイント（都電の終点×昭和気分）

都電の駅前すぐ。ロケ地としても知られるレトロな雰囲気で、コロッケや菓子をつまんでから純喫茶でひと休み…という往復が気持ちいい通りです。

設備と休み方（短距離×頻回休憩）

通りは長すぎないので、気になる店に小刻みに寄り道。袋詰めし過ぎないよう、喫茶で仕分け時間を必ず確保。

混雑を避けるコツ（午前帯／夕方前）

午前帯は歩きやすく、夕方前は地元客で賑わう前に一巡できます。

ジョイフル三ノ輪商店街・情報

下町人情キラキラ橘商店街（墨田）

おすすめポイント（昭和のたたずまい×地域イベント）

“下町の顔つき”が残る通り。商店の呼吸感が近く、総菜やパンを抱えて路地の陰で一息つく楽しさがあります。

設備と休み方（細長導線×寄り道休憩）

細長い導線を無理なく端から端へ。途中の喫茶・飲食で腰を落とし、袋の中身を配分してから後半へ。

混雑を避けるコツ（週末昼を外す）

週末昼はイベントと重なると混みます。午前前半か夕方前の時間差を。

下町人情キラキラ橘商店街・情報

町田仲見世商店街（町田）

おすすめポイント（横丁感×濃密な個店）

細い通路に個性派が詰まった“横丁商店街”。レトロ喫茶や昔ながらの軽食に、老舗パンを合わせる楽しみが豊富です。

設備と休み方（屋根多め×腰掛け）

屋根のある通路が多く、雨でも歩きやすい環境。途中の喫茶で必ず着席し、荷物と体力を調整。

混雑を避けるコツ（昼前後を分散）

昼前に前半、昼を外して後半の二部制にすると、狭い通路でも快適です。

町田仲見世商店街・情報

巣鴨地蔵通り商店街（豊島）

おすすめポイント（門前町×休みやすさ）

門前のにぎわいと、人情の距離感。和菓子や惣菜、パンが並び、世代を超えて楽しめる“やわらかい賑わい”があります。

設備と休み方（ベンチ×ゆっくり）

参道沿いに腰掛けポイントが点在。“買って座る”を基本に、歩行距離を詰めすぎない計画が吉。

混雑を避けるコツ（平日午前／行事日回避）

行事日は人出が増えます。平日午前に一巡し、昼前に喫茶で落ち着くのが歩きやすい動線です。

巣鴨地蔵通り商店街・情報

アメ横商店街（台東）

おすすめポイント（雑多な熱気×歴史の層）

戦後から続く市場の空気が今も重なる大通り。レトロな喫茶やパン屋の“残響”が点在し、にぎわいの中で古さを見つける楽しみがあります。

設備と休み方（短距離×屋内で一息）

往復は短めに区切り、屋内の喫茶で体力を戻すのが基本。荷物は早めにコインロッカーへ。

混雑を避けるコツ（午前帯／脇道活用）

午後は非常に混みます。午前帯のメイン通りと、脇道の静けさを織り交ぜると快適です。

アメ横商店街・情報

弘明寺かんのん通り商店街（横浜）

おすすめポイント（門前×アーケード）

古刹の門前町らしい情緒と、雨でも歩きやすいアーケード。惣菜→パン→喫茶の“3点セット”が自然に組める並びです。

設備と休み方（参道ベンチ×商店街の椅子）

参道や商店街内の椅子でこまめに休憩。荷物の温度管理（惣菜・スイーツ）を意識すると、最後まで美味しく楽しめます。

混雑を避けるコツ（行事日回避／午前帯）

行事日やセール期は賑わいが増します。午前帯に一巡し、昼はアーケード内で座って休むのが快適です。

弘明寺かんのん通り商店街・情報

レトロ商店街さんぽ10選：まとめ

レトロ商店街さんぽは、短い距離×こまめな休憩が心地よさの鍵です。

はじめに“甘いものかしょっぱいもの、どちらから始めるか”を決め、喫茶店で座る時間を必ず差し込みましょう。

谷中の坂景色、砂町のロングストリート、戸越の多業種、屋根のある大山、都電の三ノ輪、昭和の気配が濃い橘、横丁密度の町田、門前の巣鴨、雑多の歴史が層になるアメ横、横浜の弘明寺——それぞれに“歩幅が戻る瞬間”があります。

いちばんのおすすめは谷中銀座商店街です。

坂の上から見下ろす“夕焼けだんだん”の眺望でスイッチが入りやすいこと、惣菜と甘味の選択肢が多く“少量多品”のはしごが成立すること、公共交通での出入りが軽いことの3点で、初回さんぽに最適です。

参考リンク